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夕闇が落ちてくるまで、あと少し。
少女はすでに半分沈んでいる光に背を向け、息を荒げていた。
目前に拡がった散漫で逸脱した情景はいつこの世から果てるとも知らない
混沌に満ち満ちて、少女の背中を酷薄で容赦なく責めたてる。

後ろには町。
前には荒野。

その町には生気はなく、住人達は息を殺して隠れていた。
目に見える一帯の荒野には死体が散らばり落ちている。

しかしそれは一様に明らかにヒトとは違う貌をした、
異様な動物たちの死体だった。

あるものは鳥の羽をもった犬。
或いは蛇の尾をもち象の足をもった虎。
または亀の甲羅を背負ったゴリラ。

地面に臓物を汚らしくまき散らしている死体も、
未だ地を這い、空を飛ぶそれらも、どのそれを見ても同じ姿のモノは、いない。

その姿、その種、その成り立ち。
どのそれを見たところで全く以って不可解で不自然なそれらは無理やりに
一絡げにまとめられヒトは、ケガレと呼ぶ。

少女たちの背後、荒野にポツンと建つその集落にケガレ達はヒトを狙ってやってくる。


それらのケガレ達と明らかに体躯の大きさの違う少女は
次々と迫りくるケガレ達を叩き伏せては、裂き殺す。

さしずめ向かいくるケガレとこの荒野舞台であり、
舞い散る赤い血潮は少女を飾り立てる装飾だった。

彼女たちは集落をケガレから守る。
それを生業にしていた。

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