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身体中の血が総毛立つのを感じる。
男の手がゆっくりとこちらにあがり、ひらく。

男が何か言ったようだがよく聞こえない。
腕の中には少女。
道の左右に路地はない。
後ろに引いて助かるか?
いや・・、

『危地に陥っては前をみるべし』

そうだ前しかない―ッ

アドゥク・アル・レギウスッ

冷静にその言葉を圧縮言語【コンプボイス】で紡ぐ。
足一点に血の流れを意識し、圧縮、そして爆発させるイメージ。
地から足が離れる。
その瞬間、ナルミのいた場所に無数の黒槍が突き刺さる。

巨漢の上空を越える一瞬。
交錯する視線。
ねっとりと、俺をなめるように見る男の視線。
これは、ヤバイ。
これは・・・、逃がしてもらえない
ナルミは空中で姿勢をかえ着地の直後から男の方に体を向けた
接地でのダメージはすべて足の関節ですべて吸収霧散させる。

「くっくく、このまま逃げていれば後ろから串刺しにしてやるつもりだったが・・。
いい眼をするな少年。いい、実にいい逸材だ。
そして今の圧縮言語、どこで覚えたのかしらんが素質も十分。」

男は一歩前に足を踏み出す。

「・・・てめぇ。魔術師、かよ?」

「これから消える者には教える意味もないだろう?」
くっくく、
男は何が面白いのか、笑い続ける。

「どちらにしろてめぇーは生きてはこの都市を出れねーよ」

「っくっははは!!人間ごときに私を止めることなどできん。」

「お前も人間だろーが、俗くせー笑い声上げやがって。」
男の笑い声が止まる。
まるで侮辱されたかのごとく怒りの面でこちらをみすえ
「我は人に非ず。我は【ニアダーグ】。人にして人という種を超えた者。」

さらに巨漢はまた一歩前に足を踏み出す。

一歩近づくだけで威圧感が異常に増しやがる・・っ。


「闇は我の同朋。そこの【サヴァイバー】ともども我の一部となるがいい。」

男が手を伸ばす。
差し出す手に収握されていく闇。
「闇の華を咲かせろっ、デリクファスッ【闇華】」

巨漢の周りの闇から、それは噴き出すように溢れる。
形容の出来ない形の花。
長い弦の先についた花弁は獣の顔をしていた。

上に飛んだら確実に食われる・・・っ
どうする!?

時折明滅する街路灯。

!!
奴の影が今・・消えた!?
光に弱いのか?
いや悩んでる暇はねぇ!

ナルミのXジェイは後方10m。
エンジンはかかったまま倒れている。
前方と上、から迫りくる獣の鋭牙。
それが食らいつかんとする瞬間。
コレ、というほかにないタイミングで後方に跳躍。

バイクの横へ滑るように着地。
「うおらぁっ!!」
バイクの車体を引きづるように引き上げ、
ヘッドライトのハイビームを影の獣たちに直行させる。

さながら闇を薙ぎ払う光の矢のごとく。
獣たちは消え去っていた。





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